イランカラプテ!
メリークリスマス!!
昨日から引き続いて、
カムイ・ユーカラシリーズの絵本の紹介です。
『イソポカムイー神々の物語ー』
文:藤村久和
絵:手島圭三郎
《出版社からの内容紹介》
カムイユーカラシリーズ第4弾!!
たのしく暮らしていた、年老いたウサギの神が若い頃を思い出し、久しぶりに大自然のなかをとびまわってみると、思いもかけない出来事に次々と出会う。
そして家に帰りたくなったウサギが家の近くにくると・・・。
このお話でもアイヌ語で「サケヘ」と呼ばれる祈り返しの言葉から物語が始まります。
「ホーリムリム ホーリムリム」
この祈り節はイソポカムイ(うさぎの神さま)が軽快に飛び跳ねる様子を表しているようです。
不思議な響きですね。
このお話では、イソポカムイはこう語ります。
「年をとったら、むりはしないように」と。
なんだかのほほんとするような教えだなあと思いました。
孫たちに囲まれているイソポカムイ(うさぎの神さま)の絵がとても幸せそうで、
その絵を見ていると、子どもや孫たちと共に日々を過ごすこと、
そんな平凡でなんてことない毎日が本当は何より幸せなことなんだなと感じました。
いろんな出来事に出会うたびに、
人間を助けにいこうとするイソポカム(うさぎの神さま)。
イソポカムイ(うさぎの神さま)は人間思いの心の優しい神さまなんですね。
そして、このお話に描かれている北海道の山や海、草木や花、の版画絵もとてもよかったです!
それでは、素敵なクリスマスを!!
イヤイライケレ!