そして、それと同時に、
長年使ってきた外付けのハードディスクとUSBメモリーが
「容量が少なくなってきました。
このままだと保存するデータが破損する場合があります」
とおそろしい警告をされたので、
泣く泣く新しくその二つを新たに購入しました。
実際すでにUSBメモリーに保存していたものいくつかはデータ破損していて、このブログであげた絵や写真なども一部失ってしまいました・・・。
もうすっごいショック(本気と書いてマジと読むぐらいにショック!!)
・・・ですが、ここは気を取り直して、とりあえず昨日の夜から、
新しく買ったハードディスクへデータを移動するついでに、
「いらないもの」「いるもの」とフォルダの整理整頓をしています。
そうして、今日一日データの整理整頓をしていて
現在思っていることを一言。
「・・・・・これ、終わる??」
-----------------はい、
今日は昨日ブログ内で言っていたように、
アイヌの絵本を紹介します♪♪ (←現実逃避中)
『ちいさなオキクルミ』
(日本みんわ絵本のシリーズ )
文: 松谷 みよ子
絵: 西山 三郎
【出版社 ほるぷ出版からの紹介あらすじ】
オキクルミが歩いていると、川ではサケたちがパシャパシャとはねながらのぼっていゆく。
草原では鹿たちが風のように走ったり止まったり。
そこへ悪魔の子が現れ、毒の矢を川のみなもとめがけて射るのです。
【ふうの物語説明】
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機織をする姉と一緒に暮らしていた
神の子である小さなオキクルミは、
ある日、銀の弓と矢を持って出かけました。
川には元気なサケたちが、
草原では風のように走る鹿たち。
そこに突然、悪魔の子が現れた。
悪魔の子は
毒の矢で川と風を汚し、
サケと鹿たちを苦しめました。
オキクルミは
銀の矢で川と風を清らかに浄化し、
サケと鹿たちをを助けました。
悪魔の子は怒り狂い、
オキクルミと力比べをしました。
力の強いオキクルミは
悪魔の子を深い谷底へ投げ込み、
悪魔の子は石になってしまいました。
家に帰ると、
すべてを知っていた優しい姉は
小さなオキクルミを抱きしめて言いました。
「それでこそ、かみの子です」と。
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オキクルミとは地上と人間の平和を守る神とされている
アイヌ民話における神さまです。
このお話は、オキクルミの少年時代のお話のひとつだそう。
以前紹介した他の絵本ではオキクルミの妹が物語に出てきましたが、この物語では機織りをしている姉と一緒に暮らしているようです。
地域によって、オキクルミの生い立ちや性格、家族構成、またやってきた行いなどがそれぞれ違いがあるようで、物語によってもそれぞれの違いがあるらしいですね。
その違いがまた面白いと私は思います♪
まさにこのお話は、
昔話には良くある善と悪の戦いの物語です。
幼くても自然に生きる者たちを守るオキクルミ。
その姿は勇ましく、かっこいい。
これを読んだ子どもたちはその姿に憧れたりするんでしょうね。
中でも、「こわいよ」と涙をこぼす鹿を抱きしめながら
キリッと前を見据えているオキクルミの絵はとてもかっこいいです。
この物語は、オキクルミの勇気ある姿も魅力的ですが、
最後にお姉さんが言った「それでこそ神の子です」が私には印象的でした。
たった一言の言葉。
だけど、そこにはお姉さんも優しさがあふれている。
そんなあたたかな気持ちにさせてくれる不思議な魅力がありました。
そして、この物語を彩る絵!
表紙の写真を見ても分かるように、影絵のような絵がとても印象的な絵本です。
アイヌの絵本は絵に惹きこまれるものが多いですね♪
とくに川をのぼるサケたちの絵が迫力があって、ひとつひとつサケたちの表情が違うのがとても面白いです!
また物語のはじめの、
刀のさやを彫っている時や
意気揚々と出かける時のオキクルミの表情の絵は
どこか幼さが残った優しい表情で描かれているけれど、
サケや鹿たちを守って家に帰っている時のオキクルミの表情は、
始めの時と同じ優しい表情で描かれている絵なのに、
どことなく凛々ししさが加わったような気が------、なんだか不思議。
目は口ほどに物を言う、ではないけれどまさに絵も同じで目の描き方ひとつで、その者の感情や、その絵の世界観がいろんな形で表現できるということを、この絵本の絵から改めて知ることができました。
なんだか思わぬところで、
絵を描くことが好きな私には、
すごく勉強にもなった絵本でもありました。
と、いろいろ書いてしまったけれど、
ただただ純粋に子どもも大人も誰もが楽しめるお話です。
物語を飾る絵もとてもきれいで惹きこまれますよ
ぜひ、読んでみてくださいね♪♪
イヤイライケレ!