イランカラプテ!
今日も本を紹介します!
今回紹介する本はアイヌとは関係のないものになりますが、
とても良い本なのでここに紹介したいと思います♪
それがこちらの本です↓↓
『黒潮牧場の馬です。』
著者:菊池 俊
【あらすじ】
海と山にはさまれた美しい自然のなかにある「土佐黒潮牧場」。
そこは、引退した競走馬たちの楽園―。
(「BOOK」データベースより)
引退した競走馬が幸せな余生を送れるようにと、
私財を投じてつくられた「土佐黒潮牧場」。
一頭でも馬の命を助けたいと、厩舎を増築してまで、
赤字覚悟で馬を引き取るヨシおじさんたちから「命」の大切さを学ぶ。
(「MARC」データベースより)
「土佐黒潮牧場」というのは実際にある牧場です。
土佐、つまり四国の高知県にその牧場はあります。
引退した競走馬はその後はどうなるのか。
私はこれまでそんなことを一度も考えたことはありませんでした。
引退した競走馬たちに待ち受ける現実。
その現実をこの本を読むまで、まったく知らなかった自分に対しては恥ずかしく、またその残酷な事実に衝撃を受けました。
「引退」と聞くと、私たちの人間で考えると「残りの余生をのんびりと暮らす」というイメージだけれど、競走馬の馬たちのとって引退とはとても「こわい」ことだったのです。
なぜなら、ほとんどの競走馬は--------「処分」されてしまうから。
運の良い馬は「乗馬クラブ」や「観光牧場」で新しい仕事をし、また最高の名馬は、子馬をつくるために生産牧場に行くことができる。
だけど、そんな幸せな馬は100頭中5頭の割合でしかなく、残りの95頭は生きていくことは出来ないということです。
このお話は、引退後はそんな過酷な運命にあると思っていた競走馬たちが、土佐黒潮牧場に来て引退後の様子を描いている物語です。
黒潮牧場を設立して一番はじめに引き取られた馬「ブルーシーズ号」、愛称「ブル」という馬の目線からお話が語られているので、最初から最後まで、黒潮牧場で暮らす馬たち自身の言葉で表現されています。
私たちがお互い言葉で会話をしているように、馬たち同士で言葉を交わしているので、馬たちの引退した後の不安や恐れがダイレクトに伝わり、だからこそ余計胸が苦しくもなりました。
何度か本気で泣きました。
命とは何かを考えさせられる素晴らしい書籍です。
苦労の苦労を重ねて、どんなに辛くても馬たちに愛情を持って接している黒潮牧場を経営しているヨシおじさん、その奥さんのイッコおばさん、娘さんのユッコさん、この三人の方の姿には深く尊敬の念を抱かずにはいられません。
友だちが馬に乗りたいと言っても、
ある親子が子どもを馬に乗せて欲しいと頼まれても、
たとへお金を払うからと言われても、
牧場主のヨシおじさんは
「のんびりゆっくり暮らしてもらいたい」と
いつもどんなときでも馬たちの事を第一に考え、
純粋に馬たちの幸せを考えていることに心打たれました。
決して馬でお金を稼ぐことはしない。
その心にただただ感服です。
その分、牧場を維持していくことはとても大変です。
でも奥さんのイッコおばさんと娘さんのユッコさんが
牧場を手伝いながらアルバイトをして身を粉にして牧場を支え、
そんなお二人の馬に対する想いと牧場を続けて欲しいというヨシおじさんへ対する家族愛がとても素敵です。
時に人間たちは身勝手でもあるけれど、
それ以上に、深い愛情、見返りも何も望まない無償の愛、
ただただ純粋な愛情をここまで持てることが出来るんだということを
ヨシおじさん家族は教えてくれました。
小学校中・高学年生向けと書いていますが、そんなことは関係なく、ぜひいろんな方々にこの本を読んでいただきたいです。
ヨシおじさん家族の生き物に対する溢れんばかりの「愛情」感じ、「命の大切さ」を改めて知ってほしい。
土佐の海よりも深い深い愛情を持って馬と共に生きる、ヨシおじさん、イッコおばさん、ユッコさんのことを少しでも多くの方々に知ってほしいと心からそう思います。
土佐黒潮牧場のホームページもありますので、興味のある方はぜひのぞいてみて下さい。
たくさんのかわいい馬たちの写真、馬たちだけでなくかわいい猫ちゃんたちの写真もありますよ!
ブログもやってらっしゃるので、そこでのんびりと余生を暮らす幸せそうな馬たちの様子や、必ずといってあらわれる(笑)ネコちゃんたちの姿も最高です♪
癒されますよ〜vv
黒潮牧場の見学も午前中はOKと書いてあったので、ぜひ機会のある人はたずねて見てくださいね。
あ、事前の電話連絡も忘れずに♪
私も、一度見に行ってみようかなぁと考えてみたり。
出来たら写真を撮りたいんだけどな。
ん?・・・というかよくよく考えたら、今まで私、間近で馬を見たことないかもしれない!!??
(鹿やサル、たぬきとかはそこらへんでよく見かけるけど)
そう思ったら、余計に馬たちの様子を見せていただきたいなぁ
ここは!
勇気を持って!
行動を起こすべき!
なんだろうけれども!
・・・・・ここで私のチキンハートが邪魔をする
でも、お馬さんたち見たい!
黒潮牧場の方たちと会ってみたい!
あわよくばネコちゃんたちにも見たいな!(←え)
☆土佐黒潮牧場にいる レットイットビー というお馬さん☆
同じ生まれ年のレットイットビーに勝手ながらも親近感がわいたので描き描き♪
(私の画力ではリアルにかっこよく描けませんorz)
イヤイライケレ!